あまり知られていませんが、最近まで大学ではインプラントを学べる授業がありませんでした。
勉強熱心な歯医者さんたちはトップシェアのインプラントメーカーが主催するセミナーに参加したり、日本のインプラント学会に所属するなどして、知識や技術を身につけてきました。
今は大学でもしっかり学べるので、今後インプラントのできる歯科医が増えていくことが期待できます。
インプラントのできる歯科医院は全体のおよそ20%ほどしかありませんが、その中から全幅の信頼を寄せられる歯医者さんをひとりで探し出すのはこの上なく厳しいかもしれません。もしあなたが本当にインプラント手術を希望するなら、まずはしっかりと情報収集することから始めるのがいいでしょう。インプラントの名医と呼ばれる歯科医は、他の歯科医院では断られるような難しい症例でもしっかりと対応できる歯科医、と言いるかもしれません。
代表的な難症例に『骨が少ない』という症状があります。
最近ではいくつもの骨造成という高度な手法ができているので、必要な場所に骨を創ってそこにインプラントを埋入します。
高血圧・糖尿病・心臓疾患・呼吸器疾患などをお持ちの方は、インプラント手術ができない場合があります。もしもインプラントを希望されるのなら、かかりつけのお医者さんとよく相談してから決める方が賢明です。妊婦の方でインプラントを希望しているなら、子供が生まれてから一息ついてからにしましょう。悩みが尽きない入れ歯と決別するためにインプラントにしようと決心しても、手術が怖くて踏み出せない、という方もいるかもいしれません。必要以上に恐怖心を持っていると治療全般にわたって余分な反応をしてしまい、危険な状況をわざわざ自分から作り出してしまいます。
そんな方にために、恐怖心を感じなくなるという麻酔があります。
インプラント治療で多くの方が気にしているのが痛みに関することです。
チタン製のボルト状のものを顎の骨に埋め込むわけですから、経験したことのないような痛みを想像しがちです。でも実際は、当然麻酔が効いていますので、せいぜい抜歯と同じくらいの痛みしかありません。親知らずを抜くぐらいの痛みしかないんです。
入れ歯からインプラントに替えたくて歯科医を訪ねたにもかかわらず、「インプラントにするのは難しい」と宣告されたらどう思いますか。
実はきちんと断ってくれた方があなた自身のためにもなっているんです。
最悪なのは、症状と自分の技術でカバーできる範囲があっているかどうかが分かっていない歯医者さんです。インプラント治療に、年齢制限の上限はありません。骨の成長が止まる20歳前後から受けることができます。70歳以上の方であってもインプラント手術を受けられているようです。
ただ、年齢的には問題はなくても健康状態によっては受けられない場合もあります。インプラントは死ぬまでもつのかが気になりますが、単刀直入に言うと分かる人はどこにもいません。インプラントはとても新しい治療法なので、証明できるほどのデータが得られていないのです。
高齢者が多いこともありますが、インプラントは死ぬまで機能を果たしているようです。
研究者によれば、インプラントの寿命は40年とも50年とも言われています。インプラント治療の目的は、失ってしまった歯を取り戻すための治療です。歯医者さんはコンビニの数よりも多いですが、インプラントに力を入れている歯科医院は全体の約20%ほどしかありません。その限られた中から信頼できる歯医者さんを見つけることが重要です。